ブラックバス釣りに興味がある方の中には、「ギネス記録のブラックバス」と検索して、世界最大の記録やその背景を知りたいと考えている方も多いでしょう。実際、ギネス記録の大きさは?という疑問や、世界一大きなブラックバスは?という関心は、釣りファンの間でもよく話題になります。
2009年、滋賀県の琵琶湖で釣り上げられた「栗田学氏による世界記録」により、日本の湖が世界の注目を集めました。この記録は、アメリカの1932年記録と並ぶタイ記録として、今でも語り継がれています。
ブラックバスは成長が早い種も存在し、例えばフロリダバスの世界記録に見られるような大物が育つ背景には、生息環境やベイトの豊富さがあります。では、40cmになるまで何年かかる?といった成長のスピードや、日本にいない理由は何ですか?という誤解についても、本記事で明らかにしていきます。
さらに、琵琶湖では85センチや1メートルのバスといった噂も絶えず、琵琶湖の巨大バス目撃情報も数多く存在しています。この記事では、ギネス認定の背景だけでなく、日本国内に潜むビッグバスのロマンや実態についてもわかりやすく解説していきます。
- ブラックバスのギネス世界記録の詳細
- 栗田学氏による記録達成の背景
- 日本とアメリカでの記録比較とその意義
- 巨大バスが生息する琵琶湖の特徴や目撃情報
目次
ギネス記録のブラックバスとは
- ギネス記録の大きさは?
- 世界一大きなブラックバスは?
- 栗田学の世界記録の詳細
- フロリダバスの世界記録との比較
- 40cmになるまで何年かかる?
ギネス記録の大きさは?

ギネスに登録されているブラックバスの記録は、重さ10.12kg、体長73.5cmです。
この数値は、ブラックバスという魚の中で、公式に世界最大と認められているサイズです。
この記録は2009年7月2日、滋賀県・琵琶湖で栗田学さんによって達成されました。
IGFA(国際ゲームフィッシュ協会)という団体により認定されており、信頼性の高い記録として知られています。
ブラックバスは平均的に30〜50cm程度、重さも1〜2kgほどが一般的です。
そのため、10kgを超える個体はまさに“怪物級”であり、このギネス記録がいかに異常なサイズかが分かります。
ただし、10.12kgという記録は、1932年にアメリカで釣られた10.09kgのバスとわずか30g差であったため、ギネス上は「タイ記録」として扱われています。
これはIGFAのルールで「2オンス(約56g)以上の差」がない限り、単独記録と認められないためです。
このように、ギネス記録は世界中の釣り人にとって憧れの象徴であり、非常に厳密な審査基準で守られています。
これを超える魚が今後現れるかどうか、多くの釣りファンが注目しています。
世界一大きなブラックバスは?

世界一大きなブラックバスとして知られているのは、前述の通り2009年に琵琶湖で釣り上げられた個体で、重さは10.12kgです。
これは現時点で人類が釣り上げたブラックバスとして、世界最大級とされています。
多くの人が「アメリカで世界最大が釣られた」と思いがちですが、実際には日本・滋賀県の琵琶湖でこの偉業が達成されました。
この記録は、アメリカ・ジョージア州で1932年に記録された10.09kgを、わずかに上回っています。
ただし、わずか30gの差だったため、前述の通りIGFAでは単独記録と認められず、歴代1位タイという扱いになっています。
そのため、正式には「世界一大きなブラックバス」は2匹存在していることになります。
一方で、体長については公式記録に明確な差はなく、サイズだけで言えば琵琶湖の個体も十分に驚異的です。
さらに琵琶湖では「1メートル級を見た」という目撃談もあり、まだ未確認の“超巨大バス”の存在も噂されています。
このように、世界一大きなブラックバスの称号は、単なるサイズだけでなく、釣れた場所や背景、記録の持つ意味によっても注目される存在となっています。
栗田学の世界記録の詳細

栗田学さんが達成した世界記録は、ブラックバス釣りの歴史を塗り替える偉業です。
2009年7月2日、滋賀県の琵琶湖で、彼は10.12kgのブラックバスを釣り上げました。
これは、当時としては77年ぶりに更新された歴史的快挙です。
この記録は、IGFA(国際ゲームフィッシュ協会)によって認定され、ブラックバスの「世界記録タイ」として公認されました。
なぜ単独記録とならなかったかというと、1932年にアメリカで釣られた10.09kgのバスとの差が30gしかなく、IGFAのルール上「2オンス(約56g)以上の差」が必要だったからです。
栗田氏は、ルアーメーカーに勤める一方で、長年にわたってビッグバスを追い続けてきた実績のあるアングラーです。
記録魚を釣り上げたときには、ルアー釣りでの挑戦だったことも話題となりました。
一般的にライブベイト(生きた餌)を使う釣法が記録級には有利とされる中、ルアーでの成功は多くの釣り人に勇気を与える結果となりました。
こうした背景から、栗田学さんの世界記録は、ただの数字ではなく、努力と知識、そして挑戦の結晶といえるのです。
フロリダバスの世界記録との比較

ブラックバスの世界記録に関しては、アメリカ・フロリダ州原産の「フロリダバス(Florida Largemouth Bass)」が話題になることがあります。
実際、ブラックバスという言葉には複数の亜種が含まれますが、世界記録として認定された個体はいずれも「オオクチバス(Largemouth Bass)」に分類されます。
1932年にアメリカ・ジョージア州で釣られた10.09kgのブラックバスも、今回の栗田氏による記録と同じ種であり、系統的にはフロリダバスと非常に近い存在です。
一方で、フロリダバスは成長速度が早く、サイズも大きくなりやすいため、記録を狙うには有利と考えられています。
ただし、琵琶湖のようにフロリダバスの遺伝子を持つ個体が混じっている湖もあり、国内でも十分に記録級のバスが釣れる環境が存在します。
つまり、フロリダ州でしか巨大バスが釣れないわけではなく、日本でも世界レベルのバスが釣れるチャンスはあるということです。
また、アメリカの一部地域では「フロリダバス専門の管理釣り場」が整備されており、記録挑戦に適した環境が整えられています。
これに対して、琵琶湖は自然の湖であるため、記録を達成する難易度は高いですが、その分だけ価値ある記録ともいえます。
このように、フロリダバスと比較しても、栗田氏の世界記録がどれほど価値あるものかが理解できるでしょう。
40cmになるまで何年かかる?

ブラックバスが体長40cmに達するまでには、一般的におよそ4〜6年かかるとされています。
ただし、成長スピードは生息環境やエサの豊富さ、水温などの要素によって大きく左右されます。
例えば、フロリダバスのように温暖な地域に住む個体は成長が早く、場合によっては3年程度で40cmを超えることもあります。
一方で、寒冷地やエサの少ない環境では、同じサイズに達するのに7年以上かかることも珍しくありません。
琵琶湖のように生態系が豊かで、ベイト(エサとなる魚)が豊富な場所では、成長が比較的早くなる傾向があります。
特にハスやブルーギルなど、ブラックバスが好んで捕食する魚が多く生息していることで、成長を後押ししています。
ただし、すべての個体が均等に育つわけではありません。
遺伝的な体質や捕食のタイミングなどの個体差によって、成長速度にはばらつきが見られます。
このように、ブラックバスが40cmに達するまでの期間は一概に言い切れないものの、適した環境下では比較的早く成長することが可能です。
釣り人にとっては、魚の成長スピードを把握することで、より効果的な釣り場の選定やルアーの選び方に活かせるでしょう。
ギネス記録のブラックバスが釣れた場所とその背景
- 琵琶湖で85センチのバスは存在する?
- 琵琶湖で巨大バス目撃情報まとめ
- 琵琶湖で1メートルのバスの噂
- 日本にいない理由は何ですか?
- ブラックバスの生態と分布拡大の歴史
- IGFAとギネスの違いとは?
- 世界記録を狙うための環境とは?
琵琶湖で85センチのバスは存在する?

琵琶湖において「85センチのブラックバスがいる」という情報は、過去にも複数の釣り人やメディアで取り上げられたことがあります。
ただし、現時点で85センチというサイズのブラックバスが公式に記録された例は確認されていません。
琵琶湖では過去に10kg超のバスが釣られた実績があるため、大型個体が存在することは間違いありません。
体長で言えば、記録級のバスでも70cm台がほとんどであり、85cmとなると“未確認モンスター”の域といえます。
それでも、ブラックバスの成長には個体差があり、特に遺伝的にフロリダバスの血を引く個体は大型化しやすい傾向があります。
さらに、琵琶湖にはベイトフィッシュが豊富で、成長に適した条件が整っているため、理論上は85cm級の個体が存在する可能性も否定はできません。
また、釣り人の間では「巨大バスを見た」「バイトしたが逃げられた」といった体験談も語られており、そうした逸話が“85cm伝説”を後押ししています。
とはいえ、写真や計測証拠がない限り、公式記録にはなりません。
このため、「85センチのバスは実在するか?」という問いには、「可能性はあるが、証拠はまだない」というのが現時点での答えになります。
釣りファンにとっては、そうしたロマンを追い求めることもまた、バスフィッシングの魅力のひとつです。
琵琶湖で巨大バス目撃情報まとめ

琵琶湖では長年にわたり、「巨大バスを見た」という目撃情報が釣り人の間で語り継がれています。
このような情報は公式な記録に残ることは少ないものの、フィールドでのリアルな声として一定の信憑性があります。
例えば、60cm後半~70cm台のバスは実際に多く釣られており、それを上回るサイズの魚影を見たという証言も各地で報告されています。
とくに北湖のディープエリアや、ウィード帯が広がるポイントでは「異様に太くて長い魚体が泳いでいた」との話もあります。
また、ジャイアントベイトやビッグスイムベイトにアタックしてくるバスの中には、ルアーと比較しても明らかに規格外の魚体を持つ個体がいると語られています。
こうした目撃談は、バスフィッシングの専門誌やSNS、YouTubeの実釣動画などでも時折取り上げられています。
ただし、これらはあくまで目視による情報であり、サイズの正確な測定ができていないため、公式記録とは区別して考える必要があります。
見間違いや誇張が含まれている可能性もゼロではありません。
それでも、多くのアングラーが一様に語る「とてつもないサイズの魚」の存在は、琵琶湖に潜む未知の可能性を感じさせます。
釣果ではなく、目撃情報が絶えないこと自体が、琵琶湖がビッグバスの聖地とされる理由のひとつかもしれません。
琵琶湖で1メートルのバスの噂

琵琶湖で「1メートルのブラックバスが存在する」という噂は、まさにバス釣り界における都市伝説のようなものです。
その存在が実証されたわけではありませんが、長年にわたり話題として語られてきました。
このような噂の背景には、実際に10kg級のバスが釣られた実績や、70〜80cm近い大型バスの存在が影響しています。
理論上は、遺伝的にフロリダバスの血を引き、エサが豊富な環境で長期間生きた個体であれば、1メートルに達する可能性もゼロではないとされています。
ただし、現在までに公式に「1メートルのブラックバスが釣られた」という記録は世界的にも確認されていません。
多くの釣り人が夢見る“メーターオーバー”は、いまだ実在が証明されていない存在です。
それでも、琵琶湖には「姿を見た」「水面下に巨大な魚影が現れた」という報告が後を絶たず、釣り人たちの挑戦心を刺激し続けています。
こうした噂が真実かどうかは別として、「もしも」という可能性がある限り、ロマンを追い求める者は後を絶ちません。
今後、記録更新を狙うアングラーが「1メートルの壁」に挑戦し続けることで、この噂が事実になる日が来るかもしれません。
日本にいない理由は何ですか?

「ブラックバスは日本にいないのか?」という疑問は、特に初心者の間でよく聞かれます。
しかし、結論から言えば、ブラックバスはすでに日本全国で広く確認されており、「いない」という認識は誤解です。
このような誤解が生じる理由のひとつに、「外来種としての規制」があります。
ブラックバスは2005年に特定外来生物に指定されており、勝手に移動・放流することが法律で禁止されています。
そのため、「新たに放流できない=いない」と勘違いされているケースがあるのです。
また、特定の地域では条例により、釣ったブラックバスをリリースすることが禁止されている場合があります。
こうした制限によって、地域によってはブラックバスの姿が見られなくなった場所も存在します。
ただし、もともと放流された湖や池、川などでは今も生息しており、バス釣りが楽しめるフィールドは全国に多数存在しています。
たとえば、芦ノ湖、河口湖、琵琶湖、霞ヶ浦などは代表的なスポットとして知られています。
このように、「日本にいない」というよりは、「生息が制限されている」「リリース禁止エリアがある」と理解するのが正確です。
規制と現状を正しく把握することが、ブラックバスとの正しい向き合い方につながります。
ブラックバスの生態と分布拡大の歴史

ブラックバスは北アメリカ原産の淡水魚で、もともとは日本には生息していませんでした。
その導入の歴史は1925年、神奈川県の芦ノ湖に食用およびゲームフィッシング用として放流されたことに始まります。
その後、各地の湖や池に試験的に放流された結果、ブラックバスは日本全国に広がっていきました。
特に1980年代にはブーム的な人気を集め、釣り用のターゲットとして広範囲に分布が拡大したのです。
ブラックバスは非常に適応力の高い魚で、水温やエサに応じて柔軟に行動を変えることができます。
雑食性が強く、小魚だけでなく昆虫、カエル、時には小型の哺乳類まで捕食することもあり、生態系に強い影響を与えることで知られています。
このため、外来種として在来生物への影響が問題視され、現在では「特定外来生物」として法律による規制対象となりました。
放流や移動が禁止されているのはこの理由によります。
ただし、ブラックバスが生息することで、釣り文化が発展し、地域の観光資源となっている側面も無視できません。
実際に琵琶湖などでは、地元経済に一定の貢献をしている事例もあります。
このように、ブラックバスの分布拡大の背景には、人の意図と自然の適応力が交錯しており、単なる“悪者”としてだけでなく、バランスの取れた視点が求められる存在となっています。
IGFAとギネスの違いとは?

IGFA(国際ゲームフィッシュ協会)とギネス世界記録は、いずれも「記録」を扱う団体ですが、その性質や目的はまったく異なります。
釣りにおける「世界記録」として信頼されているのは、主にIGFAの認定です。
IGFAは、1939年にアメリカで設立された非営利団体で、世界中の釣り人に向けて明確なルールを定め、釣り記録の公認を行っています。
この団体は、釣りの公平性・技術性を重視しており、使用したタックル(竿・リール・ライン)や計測方法、証拠写真、立会人の有無など、詳細な基準をクリアしなければ記録として認めません。
一方で、ギネス世界記録はより広範なジャンルの記録を扱う機関です。
釣りだけでなく、人間の身体能力や食べ物、イベントなど多岐にわたるジャンルの「世界一」を登録・公表しています。
釣りに関する記録も扱いますが、IGFAのような専門性や技術的基準はそこまで厳格ではありません。
つまり、釣り人の間では「IGFAの記録」が公式な基準とされており、「ギネスに載ったかどうか」は話題性の面で注目されるものと考えるのが自然です。
両者は補完的な存在であり、IGFA認定記録が後にギネスでも紹介されるというケースもあります。
このように、釣りの世界記録においては、まずIGFAが本家であり、ギネスはより広い視点からその記録を伝える役割を担っているのです。
世界記録を狙うための環境とは?

ブラックバスの世界記録を狙うには、適切な環境が欠かせません。
単に魚が大きく育つだけではなく、その個体を釣り上げるための自然条件や人為的な要素が重なり合う必要があります。
まず第一に、エサとなるベイトフィッシュが豊富な場所が重要です。
琵琶湖のようにハスやブルーギル、ワカサギなどの小魚が多い環境では、バスの成長が促進され、記録級のサイズに育ちやすくなります。
次に、水温や水質も重要なファクターです。
ブラックバスが最も活発になる水温は22〜27℃前後とされており、年間を通じて適度な気温変化がある湖では、長期的に安定した成長が期待できます。
また、釣り圧の少なさも世界記録に影響する要素のひとつです。
釣り人の多いエリアでは警戒心が強まるため、モンスタークラスの個体は姿を見せにくくなります。
反対に、プレッシャーの少ないエリアでは、大型バスが安心してエサを食べ、活発に行動する可能性が高まります。
さらに、ルアーやタックルの進化、釣り人の技術の向上も無視できません。
ジャイアントベイトのような超大型ルアーや、高精度な魚探などを使うことで、過去にはアプローチできなかった個体への挑戦が可能になっています。
このように考えると、世界記録を狙うには自然条件と人の技術が融合した、極めて高いレベルの釣り環境が必要となることがわかります。
単に大きなバスがいる場所を見つけるだけではなく、それを引き出すための知識と戦略も問われるのです。
ブラックバスのギネス記録と背景を総まとめ

- ギネス記録は10.12kg・73.5cmのブラックバスが対象
- 記録は2009年に栗田学氏が琵琶湖で達成
- IGFAにより世界記録タイとして公式認定
- アメリカの1932年記録と30g差で単独認定ならず
- ブラックバスの平均サイズは30〜50cm
- 10kg超えは非常に稀で“怪物級”とされる
- 栗田氏はルアー釣りで記録達成したことも注目点
- フロリダバスは成長が早く記録向きの種
- 琵琶湖にはフロリダバス由来の遺伝子を持つ個体もいる
- 国内でも記録級のバスが釣れるチャンスはある
- ブラックバスが40cmに育つには4〜6年かかる
- 琵琶湖では85cmや1m級のバスの目撃情報もある
- 日本にはブラックバスが広く分布している
- 釣り文化の広がりとともに全国に拡大した歴史がある
- IGFAは技術と証拠重視、ギネスは話題性に強みがある